ETCカードを車載器に入れたら、いつもと違う音声が流れたり、ランプが点滅したりする。しかも高速道路に乗る直前だったら、ちょっと焦りますよね。
昨日まで普通に使えていたカードが突然読み込まれなくなると、「カードが壊れたのか」「車載器の故障なのか」と、どこを確認すればいいのか分からなくなります。
ETCカードの読み取りエラーは、ICチップの汚れや挿入状態など、比較的簡単な確認で改善できるケースがあります。ただし、料金所でエラーが出た場合は話が別です。無理にETCレーンを通過しようとせず、安全を優先した対応が必要になります。
この記事では、ETCカードの読み取りエラーが起きる原因から、カードと車載器の故障を切り分ける方法、高速道路でエラーが出たときの対応まで整理します。
ETCカードの読み取りエラーが起きる主な原因
ETCカードの読み取りエラーは、カードそのものだけが原因とは限りません。カードと車載器が正常に接触し、正しく情報をやり取りできている必要があります。
まずは、カードと車載器のどちらに問題がありそうなのかを考えながら、次のポイントを確認してみます。
- ETCカードのICチップに汚れや皮脂が付着している
- カードの向きや差し込み方が間違っている
- ETCカードの有効期限が切れている
- 車載器側のカード挿入口や接点に汚れがある
- ETCカードや車載器そのものに不具合がある
ICチップの汚れは意外と見落としやすい
ETCカードの読み取りに使われる金属端子部分は、見た目ではきれいでも皮脂や細かな汚れが付着することがあります。
ETC総合情報ポータルサイトでも、ETCカードの読み込み異常が発生した場合は、ICチップの接触面を乾いた柔らかい布で軽く拭く方法が案内されています。
ここで大事なのは、ゴシゴシ磨かないことです。メガネ拭きのような柔らかい布で、金属端子を軽く拭く程度で十分です。水や洗剤を使う必要もありません。
有効期限切れやカードの状態も確認する
ETCカードにもクレジットカードと同じように有効期限があります。期限切れのカードはETCでは利用できません。しかも車載器によっては、カードを挿入した段階で有効期限まで判断して知らせる機能を持つものもあります。
「今まで使えていたのに突然ダメになった」という場合でも、カード表面の有効期限は一度確認しておきたいところです。
また、ETCカードを車内に置きっぱなしにするのも避けたいところです。ETC総合情報ポータルサイトでは、高温によってカードが損傷し、車載器とのデータ通信エラーにつながる可能性があるため、車から離れる際にはカードを持ち出すよう案内しています。
突然読み取れなくなったときの対処法
「さっきまで使えていたのに、急に読み込まなくなった」という場合でも、いきなり車載器の故障と決めつける必要はありません。
慌てて何度もカードを抜き挿しするのではなく、安全な場所に停めてから一つずつ確認していきます。
最初にETCカードを抜いてICチップを確認する
カードを抜き、金属端子部分に汚れがないか確認します。汚れが見つかった場合は、乾いた柔らかい布で軽く拭き取ります。
その後、カードの向きが正しいことを確認して、車載器にまっすぐ差し込みます。車載器はカードを挿入してから利用可能になるまで数秒かかる場合があるため、料金所の直前で慌てて挿入するのは避けたいところです。
車載器側の汚れが疑わしい場合はクリーニングを考える
カードをきれいにしても読み取りエラーが続くなら、車載器側の接点も疑います。
ETCの公式資料でも、カードの金属端子部分だけでなく、ETC車載器側の接点が汚れている場合には読み取りや書き込み不良につながることが案内されています。カードを拭いても改善しない場合は、クリーニングカードを使った車載器の清掃も選択肢になります。
ここで注意したいのが、車載器の内部を無理に分解しないことです。見えない部分まで自分で触るより、専用のクリーニング用品を使うか、改善しなければ販売店やメーカーに相談したほうが安心です。
【楽天】
ETCクリーナー/IC接点クリーナーICクリーニングカード クレジットカード端末エラー解消
【Amazon】
ETCクリーナー/IC接点クリーナーICクリーニングカード クレジットカード端末エラー解消
何度も抜き挿しするより、原因の切り分けを優先する
接触不良が気になっても、カードを何度も力任せに抜き挿しするのは避けたいところです。
特に走行中や料金所の直前でカードを操作するのは危険です。ETC総合情報ポータルサイトでも、走行中のETCカードの抜き挿しをしないよう注意しています。
エラーが出たら、まず安全な場所で確認する。この順番を崩さないことが大切です。
車載器のランプ点滅やエラーコードは何を意味する?
ETC車載器には、音声やブザー、ランプ、画面表示などで異常を知らせるタイプがあります。ただし、ランプの色や点滅方法は車載器のメーカーや機種によって違うため、「赤く点滅したから必ずこの故障」と一律には判断できません。
エラーコード02・03・04は意味を確認しやすい
| エラーコード | 主な意味 | 確認したいこと |
|---|---|---|
| 02 | ETCカード読込異常 | カードの向き・汚れ・別カードでの確認 |
| 03 | ETCカード異常 | カードの種類・向き・汚れなど |
| 04 | 車載器故障 | 電源再投入後も続くなら販売店などへ相談 |
ETC総合情報ポータルサイトでは、02をETCカード読込異常、03をETCカード異常、04を車載器故障として案内しています。02や03の場合はカードの向きや汚れを確認し、可能であれば別の車載器や別のETCカードで切り分ける方法も示されています。
エラー83・84は車載器の取扱説明書を確認する
検索すると「ETC エラー83」「ETC エラー84」という情報も見つかりますが、ここは注意が必要です。
公式のエラーコード一覧では、80~89は「メーカー個別定義エラー」とされています。つまり、83や84をすべての車載器に共通する意味として説明することはできません。
このタイプのエラーが出たときは、車載器のメーカーと型式を確認して、まず取扱説明書を見てみます。ここはメーカーごとに違うので、ネット上の情報だけで判断しないほうが安心です。説明書に記載がない、または対処しても改善しない場合は販売店やメーカーへの相談が基本になります。
高速道路の入口・走行中に読み取りエラーが出たらどうする?
ここが一番重要なところです。
ETCカードの読み取りエラーに気づいたとき、料金所を目前にして慌ててカードを抜いたり、停車してカードを入れ直したりするのは危険です。
入口でエラーに気づいたらETC専用レーンを避ける
ETCカードが正常に認識されていない状態なら、ETC専用レーンへ無理に進入するのは避けます。
「一般」または「ETC/一般」などの混在レーンが利用できる場合は、案内表示に従ってそちらへ進みます。通行券が発行される料金所なら、通行券を受け取って入場します。ETC総合情報ポータルサイトでも、カードの挿し忘れや挿し込み不足などでエラーが出た場合は、一般またはETC/一般レーンを利用するよう案内しています。
料金所では「どうしよう」と考えながら急に操作するより、早めに車線を選んでおくほうが安全です。
高速道路に乗ってしまった後でエラーに気づいた場合
すでに高速道路へ入った後にカードの読み取りエラーに気づいた場合も、走行中にカードを抜き挿しするのは避けます。
走行中に気づいても、その場でカードを触る必要はありません。サービスエリアやパーキングエリアなど、安全に停車できる場所まで移動してから確認します。料金所を通過する際にバーが開かない、または停止を指示された場合は、バックせず、その場で係員の指示に従います。
入口でエラーが発生していた場合、出口ではETC専用レーンではなく一般レーンなどを利用する必要があります。公式資料でも、入口でエラーが発生した場合は出口で一般レーンを利用するよう案内されています。
料金所でバーが開かなくても、絶対にバックしたり、車から降りてカードを確認したりしないでください。
後続車がいる料金所では、自分だけの判断で動くより係員の指示に従うほうが安全です。
ETCカードと車載器、どちらが故障しているか判断する方法
カードを拭いて正しい向きで挿入してもエラーが続くなら、次は「カードが悪いのか」「車載器が悪いのか」を切り分けます。
| 確認結果 | 疑われる原因 | 次の対応 |
|---|---|---|
| 自分のカードを別の車載器でも読めない | カード側の不具合 | カード会社へ相談 |
| 別の正常なカードも自車で読めない | 車載器側の不具合 | 販売店・メーカーへ相談 |
| カードを拭いたら正常に戻った | 接触面の汚れ | カードをきれいに保管 |
| 特定のカードだけ読めない | カード側の可能性 | 有効期限やカード状態を確認 |
別のカードや車載器で試すと原因が見えやすい
一番分かりやすいのは、正常なETCカードと交換してみる方法です。
自分のカードだけが別の車載器でも読み込めないなら、カード側の問題が濃くなります。逆に、別の正常なカードを自分の車載器に入れてもエラーになるなら、車載器側を疑います。
ETC総合情報ポータルサイトでも、別の車両の車載器にカードを入れる、別のETCカードを自分の車載器に入れるという切り分け方法が案内されています。
ETCカードに「寿命○年」という決まりがあるわけではない
「ETCカードの寿命は何年?」と気になるところですが、ETCカードそのものについて一律の耐用年数が設定されているわけではありません。
有効期限が設定されているため、その期限が過ぎれば交換が必要です。また、カードの状態や保管環境によって読み取り不良が起こることもあります。
そのため、「何年使ったから必ず買い替え」ではなく、有効期限、カードの状態、別の車載器での読み取り結果を見ながら判断するのが現実的です。
車載器についても、エラー04のように故障を示す表示が続く場合は、自己判断で使い続けず、購入店やメーカーに相談したほうが安心です。
ETCカードの読み取りエラーを出発前に防ぐ方法
ETCのトラブルは、料金所に入ってから気づくと一気に面倒になります。だからこそ、出発前にカードを入れて確認しておくのが一番簡単です。
高速道路に乗る前にカードと車載器を確認する
ETC総合情報ポータルサイトでも、乗車した時点でETCカードを車載器へ確実に挿入し、正常に動作することを確認するよう案内しています。
車のちょっとした準備は、「料金所の直前にやらない」のが基本です。ETCも同じで、出発してから余裕のある段階で確認しておけば、もしエラーが出ても慌てずに済みます。
また、SA・PAなどで車を離れるときはETCカードを車内に置いたままにしないことも大切です。防犯だけでなく、高温によるカード損傷を避ける意味でも、カードは持ち出しておきたいところです。
ETCカードだけをきれいにしておけば十分というわけではありません。カード、車載器、そして料金所での使い方まで一つのセットとして考えると、突然のエラーにも対応しやすくなります。
なお、高速道路上でETCとは別の車両トラブルが起きた場合に備えて、ロードサービスの違いを確認しておくのも無駄ではありません。当サイトでは「自動車保険のロードサービスがあればJAFはいらない?両方の違いを調べて分かった安心の境界線」でも詳しく整理しています。
まとめ
ETCカードの読み取りエラーは突然起きると焦りますが、カードの状態を確認し、それでも直らなければカードと車載器を切り分けることで、原因はかなり絞り込めます。
エラー83や84のようにメーカーごとの確認が必要なものもあるので、分からない番号は車載器の取扱説明書を見るのが確実です。
そして高速道路では、何より安全を優先すること。料金所の直前で慌ててカードを操作しないことが大切です。
ETCは「料金所で何とかする」のではなく、出発前にカードと車載器を確認しておくことが一番の予防策です。
ほんの数秒の確認で、料金所での慌ただしい対応を避けられます。高速道路を使う予定がある日は、ETCカードの有効期限と車載器のランプを一度チェックしてから出発したいですね。

