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デントリペアは自分でできる?市販キットの仕組みと失敗リスクを調べてみた

カーサービス

愛車のドアやフェンダーに、いつの間にか小さな凹みができている。そんな経験はありませんか。

特にドアパンチのような小さな凹みは、塗装が無事なら「これくらいなら自分で直せないかな」と考えてしまいます。ネットを見るとデントリペア用の市販キットもいろいろ販売されていて、グルーガンを使って引っ張る方法なども紹介されています。

私自身、シャトルに乗っていた頃にドアパンチの被害に何度か遭い、そのたびにデントリペアのお世話になりました。実際の作業を目の前で見たこともありますが、これを見てしまうと、単純に「工具があれば自分でもできそう」とは思えなくなります。

デントリペアはDIYできる凹みもありますが、愛車をきれいに戻したいなら、私はプロに任せるのが一番だと考えています。

そこで今回は、どこまでDIYで対応できるのか、そしてプロに任せたほうがいいのはどんなケースなのかを考えてみます。

デントリペアを自分でやる仕組みとは?

そもそもデントリペアは、板金塗装とは少し考え方が違います。

板金塗装の場合は、凹んだ部分を叩いたり引っ張ったりして形を整え、必要に応じてパテや塗装を使って仕上げます。一方、デントリペアは基本的に塗装をし直さず、凹んだパネルそのものを元の形に戻していく修理方法です。

プロの作業では、ボディの裏側から専用のロッドを入れて、凹みの状態を確認しながら少しずつ押し出していく方法がよく使われます。場所によっては内張りなどを外して、工具を入れるためのスペースを確保することもあります。

市販キットは表から引っ張るタイプが中心

DIY用として販売されているデントリペアキットでは、プロのように裏側から押すのではなく、表側から凹みを引っ張るタイプが一般的です。

基本的な仕組みは、凹みの部分に専用のタブを貼り付け、グルーガンで固めた接着剤を介してタブとボディを固定します。そのタブをリフターやスライドハンマーなどで引っ張り、凹んだ部分を持ち上げるわけです。

セット内容によって違いますが、主な道具は次のようなものです。

  • グルーガンと専用グルー
  • ボディに貼り付ける各種タブ
  • 引っ張るためのリフターやスライドハンマー
  • 盛り上がった部分を調整するノックダウンツール
  • タブやグルーを取り外すための工具

仕組みだけを見ると、思ったより単純に見えます。ところが、実際には凹みをどこまで戻すか、その加減が難しいところです。

凹みを引っ張って出せば終わり、という作業ではありません。出しすぎれば今度はボディが盛り上がりますし、どこをどの程度動かすかによって仕上がりが変わります。

自分で直せる凹みと難しい凹みの違い

「デントリペア 自分で」と検索すると、500円玉くらいの小さな凹みならDIYできるという情報も出てきます。確かに、すべての凹みがプロでなければ直せないわけではありません。

ただ、凹みの大きさだけで判断するのは危険です。実際には、凹みの深さや場所、ボディの形状、鉄板の状態なども関係してきます。

DIYに向いているのは比較的浅く単純な凹み

例えば、ドアパンチなどでできた浅いエクボ状の凹みで、塗装に傷や割れがなく、ボディの端やプレスラインから離れている場合です。

凹みが丸く、鉄板が大きく伸びていないのであれば、市販キットで変化が出る可能性はあります。

ただし「直る」と「プロが見ても分からないレベルまで戻る」は別の話です。

DIYの場合、凹みそのものは目立たなくなっても、周囲にわずかな歪みが残ることがあります。日陰では気にならなくても、太陽光や蛍光灯がボディに映り込んだときに「あれ?」と感じることもあります。

プレスラインや深い凹みは無理をしない

反対に、ボディの折れ目であるプレスラインにかかった凹みや、角のように鋭く入った凹みは難易度が上がります。

また、凹みが深く入って鉄板そのものが伸びている場合も、単純に引っ張れば元通りになるとは限りません。

バンパーのような樹脂パーツも、金属パネルと同じ感覚では扱えません。

塗装が割れている、深く折れている、プレスラインにかかっているといった場合は、DIYで無理に触らないほうが安全です。

デントリペアDIYで失敗する理由とリスク

市販キットの価格を見ると、数千円程度から購入できるものもあります。業者に頼むより安く済みそうなので、試してみたくなる気持ちはよく分かります。

私も車をいじるのは好きなので、「自分でできるならやってみたい」という気持ちはあります。ただ、デントリペアについては少し話が違います。

引っ張りすぎると凹みが逆に盛り上がる

一番怖いのは、凹みを戻そうとして引っ張りすぎることです。

凹んでいる部分を元に戻そうとして力を加えているうちに、今度は周囲より高く盛り上がってしまうことがあります。

そうなると、今度はノックダウンツールなどを使って出っ張った部分を戻していく必要があります。ところが、この微調整も簡単ではありません。

強く叩けば戻るというものでもなく、力加減を間違えれば別の歪みを作ることになります。

グルーを剥がすときにも注意が必要

表から引っ張るタイプでは、タブをグルーでボディに固定します。そのため、作業後にはタブを取り外さなければなりません。

もう一つ気になるのが、塗装への負担です。

新車時からの塗装なら比較的安心できるケースもありますが、過去に板金塗装をしている場所や、塗膜の状態が弱くなっている場所では、接着部分を剥がす際に塗装へ負担がかかる可能性があります。

「小さな凹みだから失敗しても大したことはない」と考えてしまいがちですが、DIYで状態を悪化させると、最初はデントリペアで済んだはずのものが板金塗装の話になってしまいます。

そうなると、節約するつもりだったのに修理費が増えてしまいます。

デントリペアDIYとプロの違いを比較

では、実際にDIYとプロでは何が違うのでしょうか。

比較項目 DIY プロ
費用 工具代が中心 凹みの大きさや場所で変動
作業方法 表から引っ張る方法が中心 裏側から押すなど状態に応じて選択
仕上がり 技術と凹みの状態に左右される 専用工具と経験による調整
失敗時のリスク 自分で修正する必要がある 難しい凹みも状態を見て判断してもらえる

一番大きいのは、工具の違いだけではありません。

プロは「どこを、どの程度動かせば元の形になるのか」を見ながら作業しているところが大きいと思います。

実際の凹みは一つとして同じではありません。裏側から工具を入れられる場所なのか、どこに力をかけるべきなのか。そこを判断できることが、DIYとの大きな違いです。

私がシャトルのデントリペアをプロに任せた理由

ここは私自身の経験を書いておきます。

シャトルに乗っていた頃、ドアパンチの被害に何度か遭いました。自分の車を大事にしているだけに、知らないうちにドアへ凹みを作られるのは、やっぱり嫌なものです。

そのときに何度かデントリペアをお願いしました。

実際の作業を見せてもらったことがありますが、これがなかなか面白いんです。

凹んだ場所をただグイグイ押していくわけではありません。まず大きく変形した部分を引っ張り、それから細かなところを叩きながら、少しずつ元の形へ戻していきます。

大きく変形したところを引っ張り、それから細かな部分を叩きながら少しずつ形を戻していく。その作業を見ていると、「なるほど、これは経験が必要だな」と感じました。

しかも、作業時間は私がお願いしたときで30〜40分くらい。もちろん凹みの場所や状態によって時間は変わりますが、目の前でどんどんボディの形が戻っていくのは見ていて気持ちがいいものです。

場所によっては内張りを外すこともありました。

DIYキットなら外側から引っ張るだけで済みそうに見えますが、プロは必要に応じて車の内側にもアクセスします。この違いを実際に見ると、単純な工具の値段だけでDIYとプロを比較するのは違うなと思います。

そして何より、修理後のボディを見たときに「どこが凹んでいたの?」という状態まで戻っている。

この安心感は大きかったです。

デントリペアの費用相場と板金塗装との違い

デントリペアを業者に頼むと、DIYキットより高くなるのは当然です。ただし、費用は凹みの大きさだけで決まるわけではありません。

凹みの場所や深さ、プレスラインにかかっているか、裏側から工具を入れやすいかなどによっても変わります。実際の料金表を公開している専門店でも、1cm程度から数cmまで大きさに応じて料金が段階的に設定されています。

修理方法 特徴 向いているケース 注意点
DIYデントリペア 工具を使って自分で修理 小さく浅い凹み 失敗すると悪化する可能性
プロのデントリペア 塗装を活かして凹みを修復 ドアパンチなどのエクボ 凹みの状態で料金が変わる
板金塗装 形を整えて必要に応じて再塗装 深い凹みや傷を伴う損傷 デントリペアより工程が増える

特に塗装まで傷んでいる場合は、デントリペアだけでは対応できないことがあります。

逆に塗装が無事で、デントリペアで戻せる凹みなら、わざわざ塗装までやり直さずに済むのが大きなメリットです。

板金塗装について詳しく知りたい方は、以前まとめた「車の板金塗装の相場はいくら?傷の大きさ・部位・業者別の費用と安く抑える方法」も参考にしてみてください。

結局、デントリペアは自分でやるべき?

大切な愛車の凹みなら、私はDIYせずにプロへ相談します。

もちろん、車の補修を自分で楽しみたい人なら、市販キットを試してみるのも一つの方法です。多少失敗しても経験として楽しめるなら、それも立派なカーライフだと思います。

ただ、私の場合は「多少目立たなくなればOK」ではなく、「できるだけ元の状態に戻したい」という気持ちがあります。

そうなると、数千円のキットを買って自分で挑戦するより、最初からデントリペアの専門業者に相談したほうが安心です。

特にドアパンチのような小さな凹みは、放っておいても気になってしまうものです。自分で直そうとして余計に歪ませてしまったら、元も子もありません。

ちなみに、そもそもドアパンチを避けたいという方は、駐車場所や風向きなどにも少し気を配るだけでリスクを下げられます。私自身の経験も含めて「ドアパンチを未然に防ぐには?駐車場所・風対策とおすすめ防止グッズを実体験から解説」でまとめています。

そして、秋田に近い人でデントリペアを検討している方なら、私がシャトル時代にお世話になったデントリペア秋田レディアントも候補の一つです。

料金体系や、施工例も豊富にみることができます。⇒公式サイトはこちら

私が実際に作業を見た経験からすると、凹みをただ引っ張るのではなく、状態を見ながら少しずつ形を整えていく職人技には感心しました。現在もデントリペアやウインドリペアなどを手掛けています。

車の凹みは、できてしまった瞬間はかなり気になります。でも、そこで焦ってDIYする必要はありません。

まず塗装や凹みの状態を確認して、自分で触っていいものなのか、それともプロに任せるべきなのかを考える。私はそのくらい慎重でいいと思っています。

まとめ

デントリペアは小さな凹みならDIYで挑戦できます。ただ、きれいに仕上げることまで考えると、凹みの状態を見て作業方法を選べるプロとの差は大きいと感じます。

私自身、シャトルのドアパンチを何度か直してもらい、実際の作業も見てきました。30〜40分ほどで凹みが消えていく様子は、今でも印象に残っています。

DIYは「失敗しても経験」と割り切れる場合に。愛車をきれいに戻したいなら、最初からプロに相談するのが安心です。

せっかく大切に乗っている車ですから、小さな凹みこそ無理をせず、きれいに直して気持ちよく乗りたいですね。

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